No.178  知識は芽生え、知力は情念

2012/10/04


<知識と知力(2)>

知識は芽生え、知力は情念

いつの間にか花押に関する資料がたまっていきます。
公開できないのもあれば、講座でお見せする資料もあります。

特に江戸時代、又はそれ以前の書物で一度手放したら
2度と手に入らないだろう・・・というのもあります。

明治維新を動かした幕末の人の花押、それも手紙とともに
あり、これもまだ日本で公開されてなく、公開する事が出来ない
もので大切に保存して研究材料にしています。

一冊の本を研究するのに数冊を読まなければなりません。
花押を志すには資料は必須で、その土台の上に成り立ちがあります。

実践の中から知識は育つ

資料なくして、資料を理解せずには花押は成り立ちません。
その上で創作数が多くなければなりません。

書も全く同じようですが異なることもあり、
資料多くして書を知らずという事があります。

資料とはまことに厄介なもので、資料におぼれて、
上辺の知識だけで終わってしまう場合が沢山あります。

実践の中で知識は育まれ知力になります。

その知識をはぐくむためには情念がなければなりません。

知力は情念によって開花していきます。

花押には人の歴史、時代の流れがあり、その歴史を紐解かずに
花押を語れません。夢を追う花押であれば創る人自身が
歴史を追って時空に乗っていかなければならないと思います。


  記    望月鶴川拝