No.176 「山頭火」解読をする 

2012/09/20


≪ 学ぶ楽しみ ≫

週初め、日本橋教室で京都の書家の先生が個展をしていました。

貴重な仮名の名品が展示されていて
丹念に観て読んでいたら、数人の先生から
「これ、何て読むのでしょうね?」と話しかけられました。

初めは戸惑いましたがなんとか全文を読み切る事が出来ました。

今までずっとわからないままだったそうでとても喜ばれ、
頼山陽、中国の蘇軾の直筆、北村西望の作品など貴重な名作が展示され、
その中に「種田山頭火」の木彫作品がありました。

この「山頭火」の作品の中に不明な点がいくつもあり
是非、解読してほしいと依頼されました。

漢詩・絵・落款・花押とあり、いくつかは
解読しましたが絵を含めわからないとこもあり
写真にとって後日調べ、ご連絡することになりました。
(翌日には絵画も含めすべて解読でき、詳細の説明を
レポートに書き、 ご連絡する事になりました)

帰るときに名刺交換をしましたが、
書道誌の主幹で教授で、私など足元にも及ばない大先生でした。
同席していた先生も著名な先生で三越で個展やトークショーを
やったりとそれぞれが名のある大先生でした。

奥からこれは人には見せないのですが見てくださいと
書簡をまとめたものをお持ち下さいました。
それには著名人からのお手紙が沢山整理され
折条に仕立ててありました。

大先生に聞かれ解説していたかと思うと恥ずかしい限りで
後日説明するのも冷や汗ものです。

しかし、年下で何の肩書もない私にわからないからと素直に聞く
その事にとても感銘を受けました。
学べば学ぶほど謙虚になる見本のような尊敬に値する先生です。
私のこの先生のようになりたいと思いを強くしました。


最近は沢山書く機会があり書けば書くほど足りない部分が見え、
花押や書に意欲をますます強くしてきたとこなので、
良い出会いはすがすがしい思いを私に与えてくれました。


  記    望月鶴川拝