No.170 花押・書:3人の名人(3)

2012/06/05


≪ 花押・書:3人の名人(3) ≫

さて次の方は同じ書でも細字を専門に書く方です。

どれだけPCの文字が整っていてもそれとは別に、これだけはPCに
取り込んで書くのは無理だろうという見事な細字を書きます。

皇室関係など重要な文書を書かれます。今、」私はこの方と席を同じにして学び
教えを請いご一緒に研究しています。他にも同じような方が数人一緒に学んでいます。
人の限界を越えているのではと思うくらいです。

細字だけでなく条幅や扁額など書いても足元にも及びません。
書くときのリズム、体が文字を書いているように見えます。
その迫力と文字はたった一つの文字がとてつもなく大きく見えて
迫力を感じま、これが書なのだ
といつも思います。

私が書いたものでこれはと思っても、微に入り細に入り
注意されることがあります。
時々習いに来る方は全て日本を代表する展覧会の
審査員や理事長などです。

点ひとつ、筆の入れ方一つとっても、「えっここまで注意するの」と
ビックリするくらいの神経の細やかさです。

こんなに難しいこと、こんなに生涯を楽しめる事を
教えてもらうことができます。
愛読書である1000ページの本の冒頭に書いてある、

「思い切り苦労して一生懸命努力して素晴らしいものを身につけよう。
簡単に手に入るのはつまらないものに決まってる


今回ご紹介した3名の名人と私が呼ぶ師はその実践者です。
いや実践中と言った方がいいでしょう、追いかけても
追いかけてもその差は詰まりません。
それでも私は追いかけ続けます。

  記    望月鶴川拝