No.168 花押・書:3人の名人(1)

2012/06/05


≪ 花押・書:3人の名人(1) ≫

良くお会いする三名の名人について振り返ってみます。

先日、日蓮の書かれた文面の解読を依頼された方で、
日蓮の花押を研究されている方とお会いしました。

花押の書き順について長い時間話し合いました。
その方は日蓮の花押を100近く収集され日本では第一人者で
収集だけでなく、あの複雑怪奇な花押を見事に書く事が出来ます。

いくつかを私も見て書く事が出来ました。

私が書くのを見てその方は
「望月さんは私と同じだ、その書き順を見る目、書く目は
いやというほど書いたものでないと、見る場所が違う

「今までどれだけの書家や花押関係者と会っても
満足に研究してる人はいない、形だけだ!」

「一つの花押を研究するのに100の花押を研究して
始めて1つが理解できる・・・
その書き方が出来るのは今までの蓄積があるからです。」
そう言われました。

花押をそれらしく書いて作り出来ますと
いう人もいます。それはそれで良いと思います。
所謂「花押もどき」なのでしょう。

その方は筆も当然達筆ながら花押の資料集め、古文書と
良く資料を貸し借りして勉強し合います。
私を理解するのは日本ではこの方を置いていないかもしれません。
なぜなら同じ時間を花押に使い、
花押に情熱をかけているからです。

その方がさらに言うには「日蓮ひと筋に研究して60年
まだまだ未開の部分を研究していくよ!」

研究を重ねるごとに未知の世界が広がる。
それが勉強してる証拠でもあります。

 

  記    望月鶴川拝