No.149 大事な事は・・・

2011/10/31

 

<< 江戸と現代、学習比較考 >>
大名、旗本も跡目を継ぐのに昌平黌で学び、相応の
成績を取らないと、跡目を継げずお家断絶になるという。

当時勉強したのは論語や易経など四書五経です。
朱子学に基づいていたと思います。

現在のように解説本があるわけでなく、手探りで
長い時間をかけて根気よく勉強したはずです。
まして武家は背景にお家断絶となれば必死です。

それも年齢を考えるとまだ10歳前後から20代前半です。
字が上手なのも才能うんぬんなどと言っていられません。
吉田松陰が更に上を目指し学ぶため江戸に上京したのが
15歳というのもうなずけます。

手元に当時の数学(方程式まではいかないが乗算など)の
教科書と思われるのを数冊保持しています。


全て巻物に筆で書かれ、書くのでさえ大変な事、一巻の教科書も
やっと手に入れ大事に勉強したと思います。

それに比べたら現在はすべて手に入り学ぶ条件も整い、
当時に比較して劣るのは気持ちだけ。
江戸時代の人が聞いたらなんと贅沢な事でしょう。

私にはその条件がなかったのが良かったのでしょう。
ハングリー精神と言うのは自分の心の中で築くものです。
無くして初めて自分が恵まれていた事を知るのでしょうね。

いつも自分に言い聞かせています。
今が大事と・・・。


  記    望月鶴川拝