No.139  伊藤若冲に見る

2011/09/24

 

 
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【 形と線と影 】

TVで江戸時代の画家「伊藤若冲」の水墨画の解説をしていました。
墨で書かれた鶴の絵です。

晩年の80歳を過ぎてからの絵には特に新鮮さと斬新さが見られました。
プロの方が模写をして、その秘密に迫りましたが、一歩足りません。
それは若冲の絵を読む視点が違っていると感じました。

人それぞれ視点が違うので 無理もない事です。

言いかえれば、模写を許さない、それだけ絵が素晴らしい
出来だったという事なんだと思います。

5年前の一回目の花押展で私が書いた紺紙金泥の絵は若冲の絵を
何度も模写したうえで、オリジナルで絵を創作しました。

その呉も墨の使い方、形の取り方、余白の取り方、構成など
参考になるので今でも資料としています。

TVでは解説も触れてはいませんでしたが、若冲の年齢からも
あの線、絵の良さは省略によるものではないかと思います。

無駄な線を省き生きた線だけを使う、だからこそ
あの形、構成が生きているのだと思いました。

又、あの線から筆をどのように使っているかも想像できます。

書く事、見る事、そして読み取ることが大切なんだなぁと
強く感じました。
休みの一時、久々に良い番組に出会いました。


  記    望月鶴川拝