No.112  「 淀みのない線質の中に 

2011/02/12

 
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    〜 淀みのない線質の中に 〜

 1週間前にある方を介して梵字の研究家であり日蓮の花押を研究する方とお会いしました。
  日蓮の花押100種類以上を集め、その書き方、書き順を数十宇年にわたり研究、すべて
  これが書き順で間違いないと言い切ります。

 書いた花押100種類以上を見せていただき、その流暢な流れ、型には目を見張るものがあります。
  もちろん武将の花押にも詳しく、50年以上かかって集めた資料をたくさん見せていただきました。

 書いた書を見て、「こういう練習をしていませんか?」と聞いたら
  「よく書いたものを見ただけでわかりますね。」と言われました。
  その練習法は私だけのオリジナルな練習法で他では聞いたことがありませんが
  まったく同じことを毎日やっているそうです。

  私も今回花押展に出品する作品の下書きをお見せしたら、その方は
  「望月さんは、古典の○○を相当やってますね、○○も得意ではないですか?」
 と言われ見事に私の過去の勉強した古典まで当てました。

  花押もじっと見て一言「私と同じことをしてる。同じ線、同じ気持が入っている、
  ほんとに花押を勉強してるんですね」
  「花押はほんとに難しい、やさしいだけになおさら深い勉強していないとただの
  形のものまねで終わりですね。
  今までも花押のことで話した人はいても、上辺だけで毎日研究し書いてる人はいない。
  やっと巡り合えました。 」

 私の知る限りでも身近で本格的に勉強してる人は片手でも足りてしまうほどです。
 日蓮の花押の見事さは梵字を研究しつくした結果で、慈雲流からすべてを学んでいます。
 筆も自分で作るという、その淀みのない線は毎日筆を持ってる証拠です。


 記    望月鶴川拝