No.086  理由なき理由 「花押の定義」

2010/07/07

 
  << あるがままに >>

花押や書を勉強していると書物を沢山読み、沢山書き、知識を増やして
名言・格言に触れる機会が他の方に比べ非常に多い。

どれも一つ一つ貴重な言葉で心に染み入る名言です。
その数ある名言の中で好きなものは何か・・・本当に実行しているのは何かと考える事が良くあります。
そしていつも気がつくのは、その中になくて いくつかの自分の思うこと。

「あるがままに出来るだけ素朴に」

「それでもやる」

「思うより良くもなく、思うより悪くもなく」

この3つはどれも理由というのがない。ただ感じるだけ。
理由のないもの、理論の裏付けのないものが好きなことに気がつきました。
花押もひたすら書く、書もひたすら書く、理由とは方便なんだろうと思います。
書いた結果を言葉にしたのが理由なんだと思います。

だから書かない人には方法も理由も何も生まれない。

素朴な事って全ての礎のように思えます。

そう思うと瀧泉寺に納置した「鶴川流花押」の真髄というか定義は今もって
間違いなかった、あれでよかったと思う。
もう一度「鶴川流花押」の定義を書こうと思う。私が生きている間に
後を引き継いでくれる人が現れることを期待して。
「鶴川流花押」というより「花押の定義」だと思っています。


記    望月鶴川拝