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No.054 花押を語る・・・これが人の痕跡か

2009/10/18 

 
  << ああ、これは間違いなくかの人の痕跡fだ! >> 

「文芸春秋十一月号」 〜Book倶楽部〜 より

吉村 昭著「75度目の長崎行き」の書評を本郷和人さんが書いています。

「中世を研究するぼくが文章で歴史上の人物にリアリティを持たせようとするとき、
まずは肖像画を添える。なければ筆跡を探す。その人はどんな字を書いたのか 。
それもないなら 自筆が原則の当時のサイン、花押の有無を調べる。ああ、是は間違いなく
かの人の痕跡だ。それだけで人物の存在感が高まる」


「75度目の長崎行き」著者の 吉村昭は私の大好きな作家で「間宮林蔵」は特に
愛読書です。
吉村昭は言葉を追い求め真意を確かめる為、75、85回と長崎を尋ねました。

それは彼の人柄だと、書評を書いた 本郷和人は綴っています。


書でも何でも数を重ねる、量を重ねるのは私の信条と一致します。


この書評を書いた本郷和人は 東京大学 准教授 博士 文学 )で中世の
研究を専門にしています。当然花押に関しても専門分野のはずです。
奥様も 東京大学史料編纂所准教授で花押に関しては専門分野。

つながることつながること、その方が「吉村昭」の書評を書き
気の遠くなるような取材を重ねたのは吉村氏の人柄と書かれています。

花押は人柄にも通じるのですね。書評の本郷和人さんのもそれは言えます。

そこにめをむけたのは間違いなく本郷和人さんの人柄なのです。

この文芸春秋のことを知ったのは知人の中原武志さんから教えていただきました。

中原氏は神戸で「日本がん楽会」代表者で彼がパースにいたときからお世話になり
私の尊敬する大先輩で、6月末に神戸で行われた「日本がん楽会美術展」でも
お世話になりました。

いつも気にかけて頂き花押に関しても貴重な助言やアドバイスを戴いています。

人のつながりは奇なもの。助け助けられています。

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記 10月30日 記  望月鶴川